学生が超売り手市場と言われる就職状況がある中、やっとの思いで採用できた新入社員ですが、様々な時期、様々な原因で、辛いと感じる新入社員は確実にいます。

そして、そのような新入社員が「辛くてもう辞めたい」と言われた時は、どのような対応を取るべきなのでしょうか。

新入社員が辛いと感じるのは当たり前だ、辞めたいと思うのは甘えだ、と考える方もいれば、本当に辛いなら無理をしてはいけない、と考える方もいらっしゃると思います。

 

そこで今回は実際に私が体験したこととその時にしたアドバイスをご紹介していきます。

 

 

 

新入社員に辛い!もう辞めたい!そう言われた時の対応方法は?

《辛いと感じたことを書き出してみる》

新入社員が辛いと思う原因やタイミングは決して1つではないはずです。様々な原因やタイミングで辛いと感じることでしょう。

その辛いと感じたことは、まとめて漠然とした「辛さ」にしておかないことが大切だと思います。

 

まずは辛いと思うことを、小さなメモでも良いですし、twitterなどにツイートしてみても良いので、自分自身で「何が辛いのか」をハッキリ見て確認出来るように書き出してもらいます。

そうすることで、いつ、何が原因で辛いと感じたのかを、個別に分けて確認することができますし、状況を客観的に分析することもできます。

 

場合によっては、辛いと思っていたことを文字として客観視することで辛さが軽くなるかもしれません。

 

 

《今まで頑張って来たことも書き出してみる》

頑張って来たことも書き出してもらいましょう。仕事面だけではなく、就職活動で頑張って来たこともたくさんあると思います。就職するために国家資格が必要な職種もありますし、その他の勉強や試験、実習などにも、多大の努力を払ってきた方も多いと思います。さらには就職活動が上手くいかなかった時期を乗り越えてきた方もいらっしゃると思います。

 

その1つ1つの努力は、今、新入社員としてなかなかうまくいっていないと感じていたとしても、決して無価値なものになったわけではありません。今まで努力してきたことを、1つずつ書き出してもらい、それを元にしっかりと今までの努力と頑張りを褒めて、認めてあげることが重要だと思います。

これからの課題はまだまだあるかもしれませんが、それはそれとして捉えて次のステップに話すことにしましょう。

 

 

《辞めた場合のリスクを教える》

当然のことながら「楽に出来る仕事」はありません。特に、どのような仕事をするにしても最初の内の壁や辛さは現れるでしょう。

なので今の仕事を辞めたとしても、次の仕事でも同じような経験をすることを認識させましょう。とは言っても、解決が難しい拘束時間や人間関係など、本当に辛くて耐えられない場合は、辞めることが正解であるケースもあります。

 

ただ、辞めた場合は、次の再就職をするにしても、マイナス要因として残ってしまうリスクは避けられません。様々な理由があるため、面接を受けた職場がどのように理解してくれるかによっても左右されることではありますが、不利になる要素ではあります。もちろん、今の職場が、心身を壊してしまうほど劣悪な環境であれば、辞めないことが、大きな人生のリスクになることもあります。

 

辞めることを、安易に楽になる方法と考えずに、冷静に状況を分析し、リスクを比べることを認識させることが大切です。

 

 

《辞めずに頑張る期限を決める》

辛いと感じる時期が、一体いつまで続くのかわからない…このような不安も一層辛さを助長してしまいます。

もし、何度も同じ内容で辞めたいと相談される場合は、期限を決めてみるのも1つの手かもしれません。

 

例えば入社して3ヵ月までは、どんなに辛くても辞めないでおこう。でも、3ヵ月経って、同じ辛さなら辞めてしまおう。などです。

意外と3ヵ月を乗り換えた時には、それほど辛く感じておらず、やりがいも感じてくるケースも少ないないからです。

 

 

《早く寝て、美味しいものを食べる》

辛さや辞めたい気持ちは睡眠不足や休日の切り替えの悪さが助長している場合も考えられます。

明日の不安で、なかなか夜ぐっすり眠れない、休日も月曜日からの仕事が憂鬱で、何も楽しめずにいる…そうした悪循環は損でしかありません。

 

試しに1日でも良いので、寝るだけの日があっても良いかもしれませんし、1日でもいいので、「頑張っている自分にご褒美」と、何か美味しいものを食べるのも良いかもしれません。

とにかく仕事のことを一切忘れて楽しむ時間を作ってみてもらいましょう。そんな休日の楽しみを覚えれば、意外と辛い時期を乗り越えるノウハウが自身の中で作り出せるかもしれません。

 

 

辛いと感じることを恐れないようにしましょう

新入社員の多くは、何もプレッシャーに感じることなく、すんなり職場になじみ、トラブルなく仕事を効率的に覚えて、気が付けばやりがいのある仕事をこなしている…そんな社会人生活を送りたいと、誰しも思っています。

ですが、そうなかなかうまく事が運ばないのが現実です。

 

大切なのは、辛いと感じることを周囲の同僚・先輩・上司が理解する以上に、自分自身に許してあげることです。

失敗しないと成長に結びつかないのと同じように、辛いと感じずにやりがいを感じるようになる仕事はありません。

逆を言えば、容易にこなせる仕事は、ちょっとしたきっかけで失ってしまうものでもあります。辛いと感じているときこそ、しっかりとした仕事を身に着けられていると教えて、新入社員が自身の殻を破れるように周囲の方は影から支えられるように、辛いと感じていることを理解するためのコミュニケーションの機会を定期的に設けると良いのではないかと思います。