日本人の約4人に1人が亡くなっている病気は、
「心筋梗塞」や「脳卒中」ですが、
そのすべては「動脈硬化」が原因だと言われています。
知らない間に血管が硬くぼろぼろになり血壁が厚くなり、
ある日、突然、動脈硬化があなたを襲ってくるのです!!
動脈硬化とは
健康な動脈の壁は、弾力性があります。
しかし、血液中の中性脂肪やコレステロールなどが壁の内側に付着すると、
壁は弾力を失って硬くなります。
ゴムのホースを思い浮かべてください。
初めは張りがあって伸びたり縮んだりしますが、
古くなっていくと硬くぼろぼろになりますね。
そういうふうに、血液の壁がもろくなったり厚くなったりしてくると、
血管は細く狭くなってきて血液の流れが悪くなったり滞ったりしていきます。
このような状態を動脈硬化といいます。
動脈硬化は、
動脈で起こる病気なので、
動脈が走っているところならどこででも起こる恐れがあります。
動脈硬化は、
全身の血管に生じ、さまざまな障害を引き起こすのです。
・脳への血流を流す血管が障害を受けると脳梗塞を起こします。
・大動脈に硬化が生じると
解離性大動脈瘤(かいりせいだいどうみゃくりゅう)になる 可能性があります。
これらの病は、命に関わってきます。
他にも重厚な病気を発症させます。
脳出血・脳梗塞・脳血管性認知症・脳膜の血管の損傷・眼底出血・狭心症・心筋梗塞・大動脈瘤・足の壊疽などです。
そうなる前に、
日々の生活の栄養バランスを考えた食生活を心がけましょう。
また、
出来る限りストレスをためないようにしましょう。
太り過ぎ、運動不足にも気をつけましょう。
動脈硬化の原因
動脈硬化は、主に糖尿病、高血圧、高脂血症、肥満、喫煙などを原因として発症します。
動脈硬化には3つの種類がありますが、
■ほとんどはアテローム(粥状)硬化です。
これは大動脈や冠動脈といった太い動脈の内膜にコレステロールなどの脂肪からなる粥状物質アテロームがたまって盛り上がったものです。
※おかゆのようなどろどろとした物質
■大動脈や下肢(足)の動脈、頚部けいぶ(首)の動脈に起きやすい「中膜硬化」
■高血圧症長く続いたことが
主な原因で脳や腎臓のなかの細い動脈が硬くなる「細動脈硬化」があります。
動脈硬化の症状
動脈硬化そのものでは症状が現れることはないと言われています。
しかし、動脈硬化が起きた臓器によって、その臓器に関連した症状が現れます。
特に、頸部、心臓、下肢、腎臓、大動脈で起こりやすいといわれています。
●脳で動脈硬化が起きた時の症状
頚部の動脈硬化が進行すると血管が狭くなり、
何かをきっかけにアテロームが脳へ飛ばされることがあります。
その結果、脳梗塞を発症し、手足のしびれや麻痺、言語障害などの症状が現れます。
●心臓で動脈硬化が起きた時の症状
心臓は冠動脈によって栄養を受けています。
この冠動脈も動脈硬化性病変が起こりやすい部位です。
狭心症や心筋梗塞などといった病気が引き起こされます。
胸痛や胸の圧迫感、冷や汗、吐き気などの症状が現れます。
●下肢で動脈硬化が起きた時の症状
下肢の血管であれば閉塞性動脈硬化症を発症し
一定距離を歩くと下肢が痛くなり、
休むと症状が改善するというような症状が現れます。
このような症状を間歇性跛行(かんけつせいはこう)といいます。
●腎臓や大動脈に動脈硬化が起きた時の症状
腎臓の血管が障害を受けると腎不全にいたり、
大動脈が影響を受けると解離性大動脈瘤となって
突然の胸痛が起こるようになります。
動脈硬化セルフチェック!
恐ろしい病の動脈硬化!
死に至る病の動脈硬化!
動脈硬化は、
脳梗塞や虚血性心筋梗塞を引き起こす原因にもなりますので、
こまめなチェックが大切です。
では、さて、あなたの動脈硬化になる危険性は?
・食事する時に塩分を気にしていない
・肉類を好んでよく食べる
・間食をよくするほうである
・外食が多い
・食生活が不規則である
・魚類はあまり食べない
・煙草を吸う
・不規則な日常生活をしている
・ストレスがたまりやすい
・糖尿病予備軍である。または糖尿病である
・健康診断などでコレステロール値が高いと言われたことがある
・健康診断などで高血圧といわれたことがある
・顔や足がむくみやすい
・足の先に冷えを感じることがある
あなたは、いくつ当てはまりましたでしょうか?
0~3個 | あまり心配はありません。
ただし、糖尿病の方、血圧やコレステロール値が高い人は要注意です。 |
4~7個 | 生活習慣、特に食生活を改善しましょう |
8個以上 | 動脈硬化予備軍の恐れがあります。
要注意です。 |
動脈硬化の予防ポイント
・お酒や甘いものは控える(お酒や甘いものは中性脂肪の値を高めるので、摂りすぎに注意)
・野菜類や海藻類をたくさん摂る
(動脈硬化を防ぐ働きがあるビタミンやミネラルは、野菜類や海藻類に多く含まれています)
・肉よりも青魚を食べる
(サバや青魚に多く含まれるEPAやDHAなどには、血液の凝固を抑える働きがあります)
・禁煙する(煙草に含まれる一酸化炭素などは動脈硬化を促進する)
・肥満に注意する(肥満は脂質異常症を引き起こしやすくなる)
・適度な運動を心がける(有酸素運動が効果的)
・ストレスをためない
・血圧をこまめにチェックする
動脈硬化が引き起こす病は、一瞬で生活を変えてしまいます。
日々の予防で防ぎましょう♪
まとめ
■動脈硬化とは
■動脈硬化の原因
■動脈硬化の症状
●脳で動脈硬化が起きた時の症状
●心臓で動脈硬化が起きた時の症状
●下肢で動脈硬化が起きた時の症状
■腎臓や大動脈に動脈硬化が起きた時の症状
■動脈硬化セルフチェック!
■動脈硬化の予防ポイント
動脈硬化は、典型的な生活習慣病です。特に食生活が影響してきます。
動物性脂肪の過剰摂取、栄養バランスが悪い、塩分の取り過ぎなども影響しています。
また、ストレスをためることも影響があるようです。
特に「脂質異常症」「高血圧」「喫煙」は三大危険因子と呼ばれています。
生活習慣病のひとつでも、あなたに当てはまるものがあれば、
自分の食生活・運動不足・ストレスを見直してくださいね。
あなたの命はあなたが守らなければ、
誰も守ってくれません。