こんにちは、non71と申します。

社会人になっていくつの年数が過ぎたでしょうか、もう数えるのも嫌になるくらいでございます。

 

とはいえ、現代っ子な私ですからひとつの職場にずっといたわけではございません。

いまや転職は常識、終身雇用なんてものが存在したというのに驚いています。

これまで色んな職場を渡り歩いてきましたが、必ずいる嫌な上司もしくはお局様。お局様の語源っていったいなんでしょうか。

 

それはさておき、皆さまの今の職場にもいらっしゃると思います。

嫌味を言わなければ気が済まず、下には厳しいのに上にはへーこらする上司や、男にはデレデレなのに若い女の子には厳しいお局様。程度の差はあれど一度は遭遇したことがあるのではないでしょうか。

 

私も新入社員で入社した時に思いました。こうはなるまいと。それはそれは固く誓ったものです。これはダメな大人の見本である。こうなってはいけない、と。

それが実現できているかはさておき、それなりにうまく人間関係を築けてきたと思います。

自分から何か喧嘩を吹っかけたこともなければ、後輩から嫌われるということもなかったと思います。もしかしたら、後輩は優しいから態度には出ていなかっただけかもしれませんが。

 

しかし、もう30手前の私ですので、今職場にいるお局様と呼ばれている方とも歳が近いのです。(もちろんもっと年配のお局様もいらっしゃると思いますが)。

そして歳が近くなればなるほど、なんと彼女の気持ちがトレースできるようになってしまいました。これは別に、自分がそうなっているというわけではなく、なぜ彼女が意地悪をするのかが見えてきただけです。

 

思えば若い頃はお局様がなぜ私たちにいじわるをするのか、などとは考えたこともありませんでした。そんなことを考えている精神的余裕がなかったのです。社会人1年生などヒヨコもヒヨコ、ぺーぺーのぺーですから、人の気持ちなど考える間もなく「うえーん、私傷ついちゃう」と悲劇のヒロインをやっていればよかったのです。

 

そもそも、まずお局というのは周りに恐れられています。それは下だけではありません。なぜか気のいい上司までも彼女らには気を使うのです。

そしてお局に攻撃されている者を見れば、なんとなく「ああ、かわいそうに」と同情してしまう。そのことが新人には本能的に分かっています。だから被害者でいられました。実際被害者なんですけれど。

 

ところが、だんだん新人からも遠ざかり中堅と言われるポジションまで自分が上がってくるとあら不思議、なんと気を使っていると思っていた上司は、ただ単に面倒くさいだけだったのでした。

いや、上司の気持ちもわかります。お局を刺激すればあれもこれも、はたまたこっちも、そっちもと怒りが飛び火します。それの消化のまあ面倒なこと面倒なこと。

まだお局が孤立している場合はマシです。これにスネちゃまよろしくコバンザメの取り巻きが複数いたときにはもう止まりません。

 

「上司が悪いわ!」「そーよね。そーよね」

 

の大合唱でしょう。お局には理屈があまり通じません。彼女らには彼女らの正義があり、偏った都合があるのです。その上彼女らは「女」ということを隠そうともしません。いえ、隠し方を知りません。相手を追い詰めるときには嫌味にいじわるなんでもこいです。ああ、恐ろしい。

 

彼女らはなぜ意地悪をするのか。

実はそれは意地悪ではないのです。いや、意地悪だと認識していないのです。

私は先日、お局様が若い新入社員の男の子を叱っているのを見ました。

断っておきますが、彼女は正社員ではありません。しかしもう社歴もそこそこに長く、離職の激しい我が職場では若い人が多く、彼女よりも仕事を把握できている新入社員はもちろんいません。

 

パートが社員を叱るとは、これいかに……と私は思いましたが触らぬ神に祟りなしのクソ社員なので黙っていました。叱られているのは男の子だったので、泣きはしませんでしたがどこか不服そうでした。

一応新入社員からの謝罪があり、お局様の気が済んだのか「もう行っていいよ」と言いました。

 

新入社員がいなくなった後に、お局様が言い訳がましく私に話します。私は歳も近いので気に入られています。というよりも、お局様のプライドを刺激するようなものを持っていないからともいえるでしょう。

お局様の理屈は理屈になっておらず、いかにあの社員が使えないか、男のくせにというようなことを延々と語ります。私はつい「でもまだ来たばかりだから」と彼をかばいました。

 

するとお局様は「ええ、そうね。でも普通~」と続けました。その時私は気がついたのです。

お局様の常識に合わなかった時、それが意地悪をするタイミングなのだということに。

普通ならこうするのにしなかった、だから連絡を回さない。普通ならこうする、でもしなかった。だからあの子だけ誘わない。でもそれは何もおかしくないわよね、という態度なのです。自分の基準以外はすべて却下されてしまうのです。

 

もちろん私は今更彼女を変えたいなどと思いませんから、上司のようにヘラヘラ困った顔をしてやり過ごしています。