私は長毛種の猫を飼っています。ラグドールという種類です。
長毛種を飼っている人ならば分かると思いますが、短毛の猫と比べてとにかく毛が抜けます。
掃除機は毎日かけていますし、猫自身にもブラッシングがかかせません。しかしそれでも毛が抜けます。
換毛期といって、毛がよく抜ける時期がありますが、その時程ではありませんが毎日抜けます。
私の猫は残念なことにブラッシングが大嫌いな猫です。
初めは慣れさせるために少しの時間やってみたり、おやつをあげてみたりしたのですがどうにもダメです。
ブラシが気に入らないのかと、ありとあらゆるブラシを買ってきては落胆する毎日で、それは今も同じです。
とはいえやらないと毛がたいへんなことになります。
ラグドールは毛玉が出来にくいと言われていますが、私の猫はそうでもありません。
脇にできたり、耳の近くにできたり、顔の横にできたりと放っておくといつの間にかちいさい毛玉がポツンとできています。
初めて毛玉ができたのは耳の側でした。
はじめはシコリかと思いとても驚きましたが、触っても痛がらないので、ぐりぐりとしてみるとそれが毛の塊であることに気がついたのです。
さっそく毛玉を取ろうとハサミを用意しましたが、私の猫はハサミも大嫌い。
特に目の前に現れるとすぐにどこかへ逃げてしまいます。見たところハサミのシャキシャキという音がダメなようです。
しかし、ここで放っておくと塊はどんどん大きくなってしまうので、なんとか寝ているところを後ろからチョキンッと切ることに成功しました。
こういったことから、できるだけブラッシングはしたいのです。
毎日やっていれば毛玉は出来づらいですし、毛玉を吐くのを少しでも防げるからです。
初めて猫を飼って驚いたのは、猫が思っていたよりも吐きやすい動物だということです。
今まで飼っていた犬は、よほどのことがない限り吐いたりはしませんでした。
飼ってから半年以上経ったある日、猫の吐く音がして、見てみると大量に餌を吐きだしていました。
驚いた私はすぐに動物病院に行きましたが、先生に笑われてしまいました。
一応診てはもらいましたがやはり特に異常はなしでした。朝ごはんと毛玉を吐いたのだろうということで、家に帰され、猫はというとケロッとした顔で残りの餌を食べていました。
猫というのはとにかく吐きます。
グルーミングといって自分で自分の体を綺麗に舐めるときに毛を飲み込むのです。
種類や個体差はもちろんありますが、私の猫はどうもその飲み込んだ毛を吐きだす個体らしくしょっちゅう吐いています。
先生いわく、吐いた直後に食欲があるようならば特に問題はないとのことでした。
もちろん、すべてが異常なしかというとまた違うので、少しでも異常があれば病院には連れてきた方がいいと。
しかし、自分としては初めて飼った猫なので、どれが異常かそうでないかの判断がつきません。
とりあえず、これからも少しでも変だと感じれば病院に行こうと思いました。
毛玉をなるべく吐かせないためにもどうにかしてブラッシングをしたいと思いますが、いまだにうまくいきません。
ペットショップでもアドバイスをもらったのですが、どうもうまくいかない。
そこで思いついたのは最終手段、お風呂です。
猫は水が嫌いです。それは今まで猫を飼ったことがない私でもなんとなく想像がつきました。
たまに猫と一緒にお風呂に入る、といった動画がサイトにあがっていたりしますが、あれは珍しい猫でしょう。
だいたいの猫は水を嫌がりますし、私の猫も例外なく苦手です。
ところがブラッシングよりは苦手ではないのか、一度風呂場に入れてしまうと諦めておとなしくしているのです。
もちろん入るまではとんでもなく鳴きます。
猫は普段、犬と比べて鳴きません。要求がある場合をのぞいては。
風呂の気配を察知すると、逃げ回りますが、捕まって風呂場に入れてしまうと鳴き始めます。
しかし、お湯を出し始めて体にかけると、諦めるのか鳴かなくなります。
はじめのうちは怖くて固まってしまったのかと思いましたが、どうもそうではないようです。
動き回りはしますが、そこまで暴れません。
手早くシャンプーで洗ってパッパと流します。
そしてタオルでしっかり水気を切ってから、すぐにドライヤーです。
ドライヤーも人間のと同じものを使っていますが、1番初めは驚いても、2二回目以降はおとなしくしてくれています。
この時にブラッシングもするのですが、乾いた状態でやるよりもずいぶんおとなしいです。
手早くドライヤーを済ませるとあとはご褒美のおやつだけです。
嫌がる猫はもっと嫌がると聞いたので、私の猫はこの程度でよかったのかと思います。
ひどいと噛みついたり引っかいたり、威嚇されるらしいのです。
お風呂に月1度入れることによって、以前と比べて毛玉ができづらくなりました。
とはいえ、毎日のブラッシングは諦めていないのでこれからもチャレンジしていこうと思います。