今や高血圧の人は国民の約2人に1人が高血圧症で、
国民病と言われているそうです。
血圧が高くなると、いろんな病気を引き起こすリスクが高まるといわれています。
自覚症状がない【静かなる殺し屋】・サイレントキラーともいわれているようです。
高血圧を、放置すれば自覚症状に気づかないままに、
病状は静かに進行し、
気づいたときには
脳梗塞や心筋梗塞、腎臓病、動脈硬化などになっている場合もあるそうです。
また、認知症の原因になったり、
最悪の場合は命を落とすこともあるそうです。
少しでも、血圧が高くなりそうだったら、
ひどくならないように、すぐに自己管理の対策をしましょう。
高血圧症とは、どんな病気ですか
血圧は、健康状態を示すバロメーターとも言われているようです。
心臓(心室)の収縮によって全身に血液を送り出す時にかかる圧力を血圧といいます。
その圧力が強くなり、心臓や血管に強い力(負荷)がかかり続けている状態を高血圧といいます。
収縮が始まる時に最大となり、拡張が終わる時に最小となり、
それぞれを最高血圧、最低血圧といいます。
高血圧とは、通常よりも高い圧力が血管にかかった状態のことで、
血管の異常や生活習慣病によって起こります。
血圧は、加齢とともに高くなるのだそうです。
男性は50歳代、女性は60歳代で半数近くが高血圧症になるといわれているようです。
高血圧の最大の原因の塩分摂取量
塩分の過剰摂取やお酒の飲み過ぎ、ストレス、肥満などいろいろあります。
一番の理由は、塩分の摂り過ぎですね。
昔は、冷蔵庫などの保存する器具もなかったので、
保存するためにも食塩をたくさん使ったりして、たくさんの塩分を摂取していました。
が、現在では、食塩の平均摂取量は約11~12gと、だいぶ減ってきたようです。
20歳以上は、平均で一日に9.9gの塩を摂っています。
男女別では、男性が10.8g/日、女性が9.2g/日となっています(平成28年)。
厚生労働省では、一日に摂る塩の目標量を、男性(12歳以上)は8.0g/日、女性(10歳以上)では7.0g/日未満としています
高血圧は2種類に大別されます
- 本態性高血圧
中性脂肪やコレステロールなどの「脂質」が、
血管の壁に付着・蓄積して血管を挟め、
血液が血管に圧力をおける状態になることです。
本態性高血圧は、遺伝的要素や生活習慣病などと大きな関わりがあります。
日本では、この本態性高血圧が、高血圧患者の90パーセント以上を占めています。
- 二次性高血圧
他の疾患の一つの症状として血圧が上昇したものです。
腎疾患に伴うものや、ホルモン分泌異常によるものなどがあります。
高血圧の分類と診断
(単位mmHgは略)
正常血圧 | 最高血圧130以下 最低血圧85以下 |
正常高値血圧 | 最高血圧140以下 最低血圧90以下 |
Ⅰ度(軽症)高血圧 | 最高血圧160以下 最低血圧100以下 |
Ⅱ度(中等症)高血圧 | 最高血圧180以下 最低血圧110以下 |
Ⅲ度(重症)高血圧 | 最高血圧180以上 最低血圧110以上 |
高血圧だけの目立った症状はほとんどありません。
かなり重症になると頭痛やめまいが起こる場合もあります。
ほとんどの人が、
他の病気の診断や、健康診断などで
始めて自分が高血圧と知らされることが多いようです。
高血圧の状態が長く続くと、血管の壁の傷は深くなります。
その傷ついた壁は中性脂肪やコレステロールをためやすい壁となって、
動脈硬化を起こしやすくなるのです。
治療をせず放っておくと、
心肥大・心不全・脳梗塞・脳出血・くも膜下出血・大動脈瘤などの合併症を引き起こしやすくなります。
また腎臓病を悪化させます。
自宅で測った血圧と病院で測った血圧が違う時があるのは何故?
血圧は、自宅で測った場合と病院で測った場合とで、数値が違うことがよくありますよね。
私も、時々そんな現象がおきていて、不思議に思うことがありました。
この現象は、「白衣高血圧」と呼ばれているようです。
病院で医師や看護師さんの白衣を見て緊張したり、
検診で重大な病気が見つかるのではないかなどと緊張したりして、
血圧が上がることから、こう呼ばれているようなんですよ。
私も、知らず知らずのうちに緊張していたのでしょうかね。
逆に、自宅で測ったら高血圧だったのが、
病院で測ったら正常だったというケースもあります。
これを「仮面高血圧」と言います。
また、
測る場所だけでなく、季節や体調、ストレスなどによっても変化します。
だから、正しい数値を測るには落ち着いた状態の中で測ることが大事だと言われています。
できれば毎日、朝と夜の寝る前に測って、その数値を記録した方がいいのかもしれませんね。
高血圧セルフチェック
さあ、ここで、高血圧セルフチェックです
あなたは、いくつ当てはまるのでしょうか?
- 外食する機会が多い
- 階段の上り下りで息切れがする
- 疲れやすく、慢性的に疲労感がある
- 不規則に日常生活をしている
- 運動不足である
- 塩分の強い食品が好きでよく食べる
- 肥満気味である
- 頭痛や肩こりがある
- 煙草を吸う
- お酒をたくさん飲む
- ストレスを感じやすい
- 家族に高血圧の人がいる
- 年齢が40歳以上である
あなたは、いくつ当てはまりましたか?
0~2個 | まあまあセーフですね |
3~6個 | 高血圧予備軍です。該当項目の改善に努めましょう |
7個以上 | 定期的に血圧をチェックし、専門の医師による診察を受けましょう |
高血圧の予防チェック
- 塩分を控える
- お酒は控えめに
- カルシウムを多く含んだ食品を摂る
- 野菜類を積極的に摂るようにする
- 禁煙する
- 適度な運動を心がける
- 血圧をこまめにチェックする
朝方に高まる「早朝高血圧」
「早朝高血圧」は、脳卒中や心筋梗塞といった生死に関わる病を招く可能性が大きいです。
血圧は常に一定ではなく、体の動きや感情の起伏に影響されて高低を繰り返しています。
血圧は通常、夜間の就寝中には九九、朝方から午前中にかけてゆっくりと上昇します。
ところが最近、朝方の血圧が特に高くなる人が居ることが分かってきました。
それが「早朝高血圧」です。
その傾向のある方は、特に注意するようにしてください!
まとめ
- 高血圧症とは、どんな病気ですか
- 高血圧の最大の原因の塩分摂取量
- 高血圧は2種類に大別されます
本態性高血圧
二次性高血圧
- 高血圧の分類と診断
- 自宅で測った血圧と病院で測った血圧が違う時があるのは何故?
- 高血圧セルフチェック
- 高血圧の予防チェック
- 朝方に高まる「早朝高血圧」
予防は大切ですね。
暴飲暴食を止め偏った食事をバランスの良い食事にしたり、
軽い運動を習慣的に行っていれば、自然と体は健康的な体となるようですよ。
運動は血圧を下げ塩分を排出する
高血圧を防ぐには、運動は欠かせないと言われています。
それに、動脈硬化の原因ともなる肥満の改善・予防にもつながります。
特にウォーキングや水中での歩行などの有酸素運動が有効です。
こうした運動は体に負担もかからず、継続して行えば、効果が期待できます。
とにかく、減塩を中心とした食生活や適度な運動に加え、
喫煙を止めるなど生活習慣を見直すことが必要ですね。
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